「ユメ十夜」を観てきました。

Category: 映画  

こんな映画を観た。

かの有名な文豪夏目漱石が著した奇たん集「夢十夜」。何でもこれが映画になったらしい。
私が原作を読んだのはもう大分昔の話だが、教科書に作品が載るような
立派な作家の作品とはとても思えぬ不条理さと仄かな不気味さに、妙に心惹かれた覚えがある。
友人からこの映画を観てみぬかと誘いを受けた際には、二つ返事で了承した。
今も記憶に残るあの不条理で破天荒な物語をどう映像化したものか、興味を持ったのだ。


果たして「ユメ十夜」は、複数の監督によるオムニバス映画であった。
第一夜から第十夜までの物語は様々な感性によって研磨され、拡張し、
新たな側面と見解を与えられて画面を彩る。
中には研磨しすぎ、拡張しすぎで原作とかけ離れた作品へと
変化してしまったものもあったが不快には思わず、
魅入られたように十の夢を見終えた後、私はただただ呆然とするばかりで、
そして、もう一度この奇妙な映画を最初から観たいという衝動を必死で堪えたのだった。




……文学風味文章は難しいです(笑)。いやいやしかし、本当に面白い映画でした。
私がこの映画を観に行った理由は原作を知っていたからだけではなく、
ピエール瀧さん見たさもあったりしたのはミンナニハナイショです(笑)。

各夢の感想を簡単に書いて行こうと思います。ネタバレはしていません。(^^)


第一夜。

初っ端から不条理炸裂な作品で、一気に漱石の夢の世界へ引き込まれます。
原作は幻想的でちょっとロマンチックな話なのですがその部分は控えめになりと言うか
ほとんど無くなり(笑)、破天荒で怪しげな雰囲気がグレードアップしています。

でも、これは原作を読まないと本当に訳がわからないだろうなあと思いました(笑)。
(原作も訳がわからない話ばかりなんですけどね)


第二夜。

ドタバタしていた一夜とは打って変わって白黒&サイレント映画。
「ユメ十夜」は一夜一夜作風が違うのでちょっと面食らう部分もあるかもしれませんが、
私はこう言うのは嫌いじゃないです。(^^)

二夜はほぼ原作どおりですが、最後の部分に「救い」らしきものがある部分が違いますね。
しかし、

「それでいい」

と思います。


第三夜。

原作で最も不気味な話。映画版でもやっぱり不気味でした。
後でパンフレットを見てみたら、三夜の監督は「呪怨」などの
ホラー映画で有名な監督だそうで、うわあ適役と思った事はやっぱり
ミンナニハナイショです(笑)。

しかし、あの物語と漱石の実生活が微妙にリンクしていた事は初耳でした。
やっぱり不気味な話です……(汗)。


第四夜。

やっぱり原作からかけ離れた感じです。何と言いますか、登場人物の一部と
セリフの一部しか同じところが無いような気がするんですが、面白かったので全然OKです(笑)。

この作品は一夜と違い、原作よりわかりやすい話へと変化を遂げています。
不思議で、ちょっと切なくなるようなお話でした。


第五夜。

これまた原作とは違った風味の物語。舞台も現代にアレンジされており、
物語の中で言わんとしている事も原作とは違うような気がします。
しかしながら、面白かったのでOKです(笑)(笑)。

何と言いますか、「世にも奇妙な物語」的な話でした。
天探女、不気味だったなあ……。


第六夜。

ええもう


最高でした。


いや本当、第六夜だけでもこの映画を見る価値は充分にあります(笑)!
原作を知っていればさらに面白いですが、知らなくても全然面白いです(笑)!
とりあえず私の友達は全員見ておけって感じです(笑)!
とにかく最高です(笑)(笑)(笑)!!!!!

あぼーん  ecstasy……(笑)!!


第七夜

前の夢とも、他の夢とも違った雰囲気を持つ作品。
何といっても七夜だけ、全編CGアニメーションで描かれています。
しかもキャラクターデザインはかの有名な天野義孝先生。
天野先生の名前を見た瞬間、何て豪華な映画なんだと感動してしまいました(汗笑)。

舞台や登場人物は大幅にアレンジされていますが、物語は大体原作と同じでした。
ただ、最後の解釈が原作とは正反対になっていたような気がします。

物語はもとより、映像の美しさに見惚れてしまいました……。


第八夜。

「ユメ十夜」の中で一、ニを争うであろう、破天荒で不条理でぶっ飛んだ作品です(笑)。
原作も不条理ですが映画版はもっと不条理で、と言いますか
原作の「げ」の字も見当たらない物語だったように思えます(笑)。

このような作品は何も考えずに見るのが一番だと思います(笑)。
楽しかったのでOKです(笑)!


第九夜。

お待ちかね、ピエール瀧さんが出演している物語です(笑)。
瀧さんは戦場に出征する兵士役と言うことで
某三佐のようないかつい演技をちょっぴり期待していたのですが
そうではなく、「地」の瀧さんな雰囲気でしたね。
でもやっぱり、なかなか演技が上手だと思います。瀧氏。(*^^*)

……って、何だか瀧さんの話だけで終わってしまいそうなので
物語の感想を……(笑)!

第九夜の物語は、原作の物語を上手にアレンジしてあると思いました。
原作の物語から大きく外れる事も無く、原作どおりに終わるのではなく……
ただ、ああ持っていくならもうちょっぴりだけ説明があっても
いいんじゃないかなと思いました。
自分の解釈が合っているかどうか、気になります……(^^;;


第十夜

まず最初に脚本が漫☆画太郎氏と言うのを見て吹くかと思いました(笑)。
いやあ何といいますか、本当に豪華な映画だなあと……!!

第十夜も、原作を上手にアレンジした作品じゃないかと思います。
原作の十夜も何となくお気楽で間の抜けた話なのですが、それにしても
ここまでイメージを広げる事が出来る監督の感性に乾杯したい気分です。

ただ、これは他の夢にも言えることですが、映画の「ユメ十夜」を観てから原作を読んだ方は
拍子抜けしてしまうかもしれませんね(汗)。
原作はあんなに派手な話じゃないですよ~~~~!




いやあとにかく面白い映画でした。特に六夜は本当に最高です(笑)。

原作を知っている方も知らない方も、ぜひ観て頂きたいなあと思いました。
(しかしながら、原作をさっとでもいいから読んでおくと、面白さが倍増しますよ!)

yume_s.jpg

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 2007_01_30


Comments

 

こんにちは、朱吏です。

あああ、私も見たいんですよ、ユメ十夜!
ますます見たい気持ちがつのりました・・・!
朱吏  URL   2007-01-30 09:23  

 

>朱吏さん

面白いですよ~!オムニバス形式や不条理な展開が苦手でなければ
是非是非観て頂きたい映画です。
特に、本当に、冗談抜きで、第六夜は絶品です(笑)!

そうそう、ご存知かもしれませんが、この映画を観るときに
代金を旧千円札(夏目漱石)で支払うと割引になるそうですよ(笑)。
MARIO  URL   2007-01-30 09:50  

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